ウルシの仲間     

     ウルシの仲間

    広島県に自生するウルシ科4種の区別
     ーハゼノキ、ヤマハゼ、ヤマウルシ、ヌルデー


  1)小葉の区別

ハゼノキ

ヤマハゼ

ヤマウルシ

ヌルデ

    ウルシの仲間はヌルデ以外、葉に鋸歯がない点が大きな特徴で、他の複葉を持つ樹木との差別化に
    有用です。

   ①ハゼノキ:小葉はこの仲間では最も細長く他の葉と区別できる。
   ②ヤマハゼ:小葉は幅が広く、根元の一枚の小葉は丸みを帯びた葉形です。
   ③ヤマウルシ:小葉はヤマハゼに似ていますが、ヤマハゼより丸みを帯びており基部に行くほど
    丸い形になる。幼木の小葉には鋸歯があることも大きな特徴である。
   ④ヌルデ:小葉には鈍い鋸歯がある。ヌルデの最も大きな特徴は、枝に翼があることです。


  2)樹皮

ハゼノキ

ヤマハゼ

ヤマウルシ

ヌルデ

   ①ハゼノキ:褐灰色~暗赤色で、平滑です。この写真は老木で、樹皮に縦に裂け目が入ります。
   ②ヤマハゼ:褐色で、皮目が目立ちます。この写真は老木で、樹皮に縦長の裂け目が出来て剥がれ
    落ちます。
   ③ヤマウルシ:樹皮は灰白色で、褐色の縦筋がある。比較的平滑。
   ④ヌルデ:樹皮の写真は未掲載。樹皮は赤褐色の皮目が目立つ。


  3)実

ハゼノキ

ヤマハゼ

ヤマウルシ

ヌルデ

   ①ハゼノキ:実の形は扁平で、表面に全く毛がなく、平滑で艶があります。
   ②ヤマハゼ:ハゼノキ同様実には毛がありません。
   ③ヤマウルシ:実に毛があるので艶はなく、ハゼノキ、ヤマハゼとの決定的な差別化点です。
   ④ヌルデ:実は時間と共に、白い粉をふくようになります。