タニウツギの仲間              
 

     タニウツギの仲間

  

    広島に自生するタニウツギ属2種と県外種3種の区別 
     -タニウツギ、ヤブウツギ、(県外種)ツクシヤブウツギ、ハコネウツギ、
       ニシキウツギの5種ー

   

   ①タニウツギ、②ヤブウツギ、③ツクシヤブウツギ、●(参考)ウツギ

 

タニウツギ

ヤブウツギ

ツクシヤブウツギ

(参考)ウツギ

   1)花による区別
    ①タニウツギ:淡いピンク色の綺麗な花を付けます。花筒は下部から次第に膨らみます。
    ②ヤブウツギ:濃い赤い色の花を付けます。子房、花冠、萼など全体的に毛が多い。
    ③ツクシヤブウツギ:ハコネウツギやニシキウツギのように花の色が変化します。淡いピンク色
     から紅色に変化します。花冠はハコネウツギに似た箱型です。広島には自生せず、九州に自生。
    (参考)ウツギ:ウツギはアジサイ科でタニウツギ属はスイカズラ科です。
      ウツギという名称から同じ仲間と勘違いしやすいので敢えてここに掲載しました。

      

   ④ハコネウツギ、⑤ニシキウツギ、●ハコネウツギの葉、●ニシキウツギの葉

   

ハコネウツギの花

ニシキウツギの花

ハコネウツギの葉

ニシキウツギの葉

    広島に自生ませんが、この2種は区別が難しいので花と葉での差別化点を示しました。

    ④ハコネウツギ:花筒は下部で急にくびた箱型で膨らみが大きい。最もわかりやすい区別点です。
     花筒の内側は濃色で半ばまで裂けています。花期は5~6月で、開花直後の花の色は白色で、
     次第に紅色に変化していきます。
    ⑤ニシキウツギ:花筒は鐘形でハコネウツギほど膨らんでいません。
     花期は5~6月で、花の色はハコネウツギ同様、白色から次第に紅色に変化します。
   2)葉による区別
     ハコネウツギの葉:葉は丸く、ニシキウツギの葉より大きい。光沢がありほとんど無毛です。
     ニシキウツギの葉:ハコネウツギほど丸くなく小さい。裏面中脈沿いに毛が密生しています。
   3)自生場所による区別
     ハコネウツギ:本州中部の太平洋側の暖温帯・冷温帯に自生します。鑑賞用に栽培されます。
     ニシキウツギ:本州中部の太平洋側、四国、九州に分布し、鑑賞用に栽培されます。