サンショウの仲間     

      サンショウの仲間

    広島県に自生するサンショウ科4種の区別
     ーサンショウ、イヌザンショウ、カラスザンショウ、フユザンショウー


   1)葉、枝、刺による区別
    ①サンショウ ②イヌザンショウ ③カラスザンショウ ④フユザンショウ


サンショウ

イヌザンショウ

カラスザンショウ

フユザンショウ

    ①サンショウ:葉先が凹む。葉の縁はやや波打ち、鋸歯の先は尖らない。小葉は5~9対あります。
      葉柄の上面には溝があり、葉軸にはわずかに翼があります。
    ②イヌザンショウ:葉の形はサンショウより細長く、小葉と小葉の間隔がサンショウより広い。
     葉先は尖らずに丸く、鋸歯はサンショウより細かい。小葉は6~12対でサンショウより多い。
    ③カラスザンショウ:葉はかなり細長く葉先が髭の様に伸びる。鋸歯は低く全縁のように見える。
     ニワウルシの葉に似るが、ニワウルシには小葉の基部に1~3個の歯牙があります。
    ④フユザンショウ:小葉の大きさはイヌザンショウより大きく、カラスザンショウより小さい。
     葉の先は尖り、葉軸に翼がある。小葉は1~3対と少ない。サンショウの仲間では唯一常緑樹。


   2)刺と樹幹による区別
    ①サンショウ ②イヌザンショウ ③カラスザンショウ ④フユザンショウ


サンショウの刺

イヌザンショウの刺

カラスザンショウの樹幹

フユザンショウの刺

    ①サンショウ:葉柄の上面に溝があり、葉軸にはわずかに翼がある。刺の付き方は対生です。
    ②イヌザンショウ:刺の付き方は互生でサンショウの対生と異なります。
    ③カラスザンショウ:樹高が15mにもなり、サンショウの仲間では唯一の高木です。
     他3種のサンショウは樹高2~3mである。
    ④フユザンショウ:刺は葉柄基部に対生に付きます。