コナラの仲間                
   

      コナラの仲間

 

    広島県に自生するコナラ(落葉性)の仲間6種とクリの区別
     ーコナラ、ミズナラ、カシワ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキ、クリー

 

    コナラ、ミズナラ、カシワ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキはブナ科コナラ属の落葉性樹木です。
    クリはブナ科クリ属ですが、葉がクヌギやアベマキ似ているので差別化対象としました。


     ①コナラ ②ミズナラ ③カシワ ④ナラガシワ

コナラ

ミズナラ

カシワ

ナラガシワ

    ・コナラとミズナラの最大の差別化点は葉柄の有無で、コナラには約1cmの葉柄がありますが、
     ミズナラには葉柄がほとんどありません。ただし、コナラの幼木では葉柄のない場合が多い。
    ・カシワとナラガシワの差別化点も葉柄の有無で、ナラガシワには葉柄がありますが、
     カシワには葉柄がほとんどありません。また葉の大きさが異なり、カシワの葉の方が大きい。


   ⑤クヌギ ⑥アベマキ ⑦クリ

クヌギ

アベマキ

クリ

アベマキの樹皮

    ・3種共、鋸歯の先は針状となりますが、クリの鋸歯はその針状となった先端まで色素が残り、
       緑色をしています。一方、クヌギとアベマキは緑色が抜けており透明です。
    ・葉形は、アベマキの方がクヌギより幅が広く丸みがある。3種の中でクヌギの葉が最も細長い。
     アベマキの葉裏は白っぽいのでクヌギやクリ葉裏が緑色であることから区別できます。
     クリの側脈は窪みが目立つので他の2種との区別に役立ちます。
    ・アベマキの樹皮はコルク層が発達し指で押さえると弾力を感じるが、クヌギは硬くて感じない。
     アベマキとクヌギの樹皮は縦に深く裂けます。コナラの様に平滑面はほとんど残りません。
     クリの樹皮はコナラに似るがコナラより長く裂け、平滑な面が広く残ります。