イロハモミジ |
オオモミジ |
ハウチワカエデ |
コハウチワカエデ |
①イロハモミジが葉がカエデの中で一番小さく、葉身長は4~7cmで、葉の裂片は5~7裂で
切れ込みは深い。裂片の先は尾状に長く伸びています。葉の縁には粗い重鋸歯があります。
②オオモミジの葉はイロハモミジより大きく葉身長7~11cmで、葉の裂片は7~9裂で切れ
込みは深い。裂片の先は尾状に伸び、葉の縁は細かい重鋸歯があります。
③ハウチワカエデの葉は、カエデの中で最も大きく葉身長が7~12cmあります。葉の裂片は9~11
裂で切れ込みは浅めです。葉の縁の重鋸歯はコハウチワカエデより鋭く目立ちます。葉の表面
の皺が目立っています。ハウチワカエデの葉柄はコハウチワカエデの葉柄に比べ短い。
ハウチワカエデの葉柄は葉身長の1/2~1/4の長さで、コハウチワカエデの葉柄は葉身長と同じ
くらいか2/3の長さです。
④コハウチワカエデの葉は、イロハモミジとオオモミジの中間で、葉身長は5~8cmです。
切れ込みはイロハモミジほど深くありません。葉の裂片は7~9裂、稀に5裂や11裂で、縁には
重鋸歯があります。裂片の先はイロハモミジのように尾状に長く伸びないので全体として丸み
のある葉形になります。
ヒナウチワカエデ |
ウリハダカエデ |
カジカエデ |
ウリカエデ |
⑤ヒナウチワカエデ:裂片の数が9~11裂と多いことや葉の大きさがコハウチワカエデに似ていま
すが、ヒナウチワカエデは裂片と裂片との間に隙間があること、不揃いな重鋸歯であること葉が
薄く見えることが特徴です。また、葉の根元まで細かい葉があり、全体として円形の形をしてい
ます。
⑥ウリハダカエデ:葉の切れ込みが浅く3分裂し、葉はハウチワカエデ程度の大きさになります。
⑦カジカエデ:葉全体が大きく3裂し、3裂した葉の縁には大きな鋸歯を持つ独特の形です。
⑧ウリカエデ:浅く3裂する葉と分裂しない葉があります。葉は小型で、細長い形をしています。
カラコギカエデ |
コミネカエデ |
アサノハカエデ |
メグスリノキ |
⑨カラコギカエデ:細長い形をしており、浅く3分裂あるいは5分裂します。
⑩コミネカエデ:多少複雑な5分裂する葉で、縁には重鋸歯があります。東北地方に多いミネカ
エデは本種よりサイズが大きく、真ん中の分裂葉があまり長く伸びていません。
⑪アサノハカエデ:通常5裂する葉でオガラバナに似ますが、葉の表面の細かい皺が特徴です。
恐羅漢山の頂上付近に多い。
⑫メグスリノキ:切れ込みのない不分裂葉で、対生に葉が付きます。秋の紅葉が綺麗な樹です。
チドリノキ |
イタヤカエデ |
エンコウカエデ |
オニイタヤ |
⑬チドリノキ:メグスリノキ同様分裂葉ではありません。チドリノキの葉はシデの葉に似ていて
クマシデと間違いやすいのですが、チドリノキの葉の付き方が対生に対して、シデ類の樹の葉は
互生なので区別できます。
⑭イタヤカエデ:イタヤカエデの仲間の特徴は、分裂葉の縁が全縁であることから区別できます。
⑮エンコウカエデ:名前の通り、深く5裂した猿の手に似た特徴的な葉の形をしています。
⑯オニイタヤ:葉の裂片の幅がイタヤカエデより広く、先が尖っています。切れ込みが浅く、
イトマキイタヤに似ています。
アカイタヤ |
イトマキイタヤ |
オガラバナ |
カエデの葉 差別化 |
⑰アカイタヤ:普通浅く5裂し、先は細く尖っています。全体的に長方形の様な形をしています。
⑱イトマキイタヤ:葉はやや大形で、浅く7~9裂しており、先は細く尖っています。
アカイタヤやオニイタヤより裂片が多い。
⑯オガラバナ(参考):広島県には自生しないカエデ種で、尾瀬に多く自生します。
葉は掌状に5~7裂します。葉の表面は細かい皺があります。
⑳鳥取県大山で見られたカエデ6種。イロハモミジ(写真右上2つ)、コミネカエデ(右端中)、
コハウチワカエデ(中央)、ハウチワカエデ(左上)、ウリハダカエデ(右下)、
イタヤカエデ(左下)