ヨコグラノキ(横倉の木)(クロウメモドキ科ヨコグラノキ属 落葉小高木~高木)

                 
全国分布本州(宮城県白石市以南)、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地にかけて稀に自生
 

   春に黄色い花を付ける樹は多いのですが、初夏に黄色い花を咲かせる樹は少なく目立ちます。
   広島市近郊の山には自生していませんし、中国山地にかけても個体数は少ない。
   名前の由来:牧野富太郎により高知県横倉山で最初に発見されたことから。


花 (2015/06/16 三段峡)

 開花時期は6月頃で、枝先近くの葉腋から集散花序を出し、黄色い小さな花を多数付けます。

花 (2015/06/16 三段峡)

 山地の岩礫地や谷沿いに稀に自生し、樹高は4~12mになります。

実 (2019/07/28 三段峡)

 実は長さ7~8㎜の長楕円形の核果で、はじめは黄色で熟すと暗赤色になります。

実 (2019/07/28 三段峡)

葉 (2015/06/16 三段峡)

 葉身長7~12cmの、細い卵形で葉先に向かって細くなります。葉は全縁(鋸歯がない)で、コクサギ型葉序に付きます。 側脈は7~9対で綺麗に並び葉の縁まで届きます。枝は紫褐色で灰白色の皮目が多くあります。

樹皮 (2015/06/16 三段峡)

 縦の深い溝が不規則に走り波状の縞模様になります。