ヤマナシ(山梨)(バラ科ナシ属 落葉高木)

                   
全国分布本州、四国、九州、朝鮮南部・中国中南部
県内分布低山地域の二次林中に自生

  

   人里近い丘陵から山地の尾根や林縁などにやや稀に自生しています。
   樹全体が真っ白になる程たくさんの花を咲かせます。バラ科の花で綺麗です。
   名前の由来:山に自生するナシの意。  


花 (2019/05/05 八幡湿原)

 花期は4~5月で、枝先に直径3~4cmの白い花を5~10個付けます。花期には樹全体が純白の花で覆われます。
 実は未観察ですが、直径2~3cmと小さく、花序に1~2個つけ、9~10月に黄褐色に熟します。 果物のナシの原種とされています。果肉は固い石細胞が多く、固くじゃりじゃりして渋く美味しくありません。

葉 (2019/05/05 八幡湿原)

 葉は大型で、典型的な葉は、幅広い卵形をしています。葉は互生し、長さ6~18cmの卵円形~卵状長楕円形で、縁に細い針状の鋸歯があります。

全体 (2019/05/05 八幡湿原)

 果樹として栽培されているナシはこのヤマナシから改良されたものです。

全体 (2019/05/05 八幡湿原)

 ヤマナシの左にはオオヤマザクラが並んで咲いていました。