ヤマハギ(山萩)(マメ科ハギ属 落葉低木)

                 
全国分布北海道、本州、四国、九州、アジア東北部
県内分布低山地域から中国山地の草原まで広く自生
 
  

   比較的標高の高い所に自生するとされていますが、広島市近郊の山野でも見られます。
   花は初夏に咲きはじめ9月初秋まで長く見られます。
   名前の由来:毎年古い株から芽を出すことから「生え芽(き)」から転訛。  


花 (2020/10/15 高須台)

 花期は6~9月で、葉の腋から長い総状花序をだし、紅紫色の蝶形花を2個ずつ対になって付けます。 花序は基部に付く葉より長いのが特徴です。 山野の草地や林縁などによく自生し、樹高は約2mになります。枝は殆ど枝垂れません。

花 (2020/10/15 高須台)

 ハギ属には草本類も多いのですが、本種は樹高1~2mになる低木です。

葉 (2015/06/23 大野権現山)

 葉は3出複葉で小葉は広楕円形または広倒卵形で先は円い。ハギの仲間の葉は全て3出複葉です。 小葉は2~4cmの卵形で、葉の先は丸い。葉は秋に黄葉します。

実 (2017/10/08 八幡湿原)

 実は長さ1cm強の平たい楕円形をした豆果で先は長く尖ります。

蕾 (2015/08/15 八幡湿原)

 蕾の写真ですが、萼の様子がよく判ります。萼は4深裂し、先は長く尖ります。 ただミヤギノハギほど長くなく、萼の裂片には3脈が目立ちます。