ヤマガシュウ (山何首烏)(サルトリイバラ科サルトリイバラ属 落葉つる性 雌雄異花同株)

                 
全国分布本州、四国、九州
県内分布低山地域、特に石灰岩地の草地に自生
 
  

   比較的低い山に自生するようですが、まだ広島県では未観察です。
   サルトリイバラの仲間ですが、花弁が細長くユリの様に外に反りかえっています。
   名前の由来:何首烏(かしゅう)(ツルドクダミの中国名)。カシュウイモの葉に似ている。  


雄花 (2015/05/24 大分県 耶馬溪)

 開花時期は5~6月で、葉の腋から散形花序を出し、緑色の小さな花を下向きに多数つけます。 雌雄別株です。果実は直径約6mmの球形の液果で、黒色に熟します。

雄花 (2015/05/24 大分県 耶馬溪)

 花弁が細長くユリの様に外に反りかえっているのも可愛いです。 雌雄異株ですが雌花はまだ観察できていません。

葉 (2015/05/24 大分県 耶馬溪)

 サルトリイバラに似ていますが、葉身長5~12cmの卵形で、葉の先は尖っています。 葉の縁はほぼ全縁(鋸歯がない)ですが、微小の突起状の鋸歯があります。葉には5本の明瞭な脈があり、表面は光沢があり、葉は互生します。 茎には細く直立する鋭い刺を持ち、サルトリイバラより多い。 ヤマガシュウの刺は枝から直角に出ていますが、サルトリイバラは鈎状に曲がっています。

全体 (2015/05/24 大分県 耶馬溪)

 林縁や明るい林内および石灰岩地に自生します。茎に細く直立する刺や巻きひげで低木などに絡む。