ヤドリギ(宿木、寄生木)(ヤドリギ科ヤドリギ属 常緑低木 雌雄異花同株)

                 
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布中国山地

  

   中国山地のブナ、ミズナラ、ケヤキ等の落葉樹に普通に寄生しています。
   通常、樹木の高所に生えているので、自生していることに気づかないことが多い。
   名前の由来:他の木に寄生して育つことから。  


実 (2015/09/21 鳥取県 大山)

 果実は6~8mmの球形で、10~12月に淡黄色に熟します。 開花時期は2~3月で、枝先の葉の間に黄色の小さな花を付けます。雌雄異株で花には柄がなく、基部に杯状の小苞があります。萼は質が厚く4裂します。 果実は直径6mmの球形で、11~12月に淡黄色に熟します。

葉 (2015/09/21 鳥取県 大山)

 葉は対生し、長さ3~6cmの細長いヘラ形(倒披針形)で、厚くてゴムの様な質感です。葉の縁は全縁で葉柄はありません。 葉脈は葉の基部から先に向かって縦に3~5本平行に走っています。

全体 (2019/11/11 八幡湿原)

 ブナ、ミズナラ、ケヤキ、エノキ、ブナ、サクラ、シラカバなど落葉樹の大木に寄生し、樹高40~50cmになります。 これはヤマザクラの樹に寄生したヤドリギです。 ヤドリギは常緑で落葉樹に寄生するので冬に宿主の葉が落ちると、こんもりとした形で寄生している姿がよく目立ちます。 半寄生の常緑小低木で、樹高は50~80cmになります。枝は二又分岐を繰り返して広がります。 ヤドリギは古くから縁起木とされ、枝や葉は漢方で婦人病薬に使われます。