ワタゲカマツカ(綿毛鎌柄)(バラ科カマツカ属 落葉低木~小高木)

                 
全国分布本州、四国、九州
県内分布沿岸地から低山地域に自生
  

   広島市近郊の山から低山地域に自生しています。花はバラ科独特の美しさを持っています。
   若枝、葉柄、葉の下面に毛の多寡、有無により、ケカマツカ、ワタゲカマツカ、カマツカ
   などに区別されることもありますが、連続的で明瞭に区別できません。


花 (2013/04/27 宮島)

 開花時期は4~5月で、短枝の先に小さな白い花が集まって咲きます。 果実は長さ7~9mmの楕円形で、秋に赤く熟し、先端に萼片が残ります。

花 (2013/04/27 宮島)

 丘陵から山地の林内や林縁に自生し、樹高は5~7mになります。

葉 (2015/04/16 大野権現山)

 葉身長約10cmで葉はカマツカより厚くて大きく、葉の裏や花序、萼等に白色の綿毛が密生しています。 全体的にふわふわしたような毛に覆われているのでワタゲカマツカであることが一見してわかります。葉の形は倒卵形で葉先は短く突き出ます。 長枝では葉は互生し、細かくて鋭い鋸歯があります。短枝がやや発達し、数枚の葉が束生することが特徴です。

樹皮 (2013/04/27 宮島)

 樹皮は灰色で縦筋が入ります。果柄にイボ状の皮目が目立ちます。