ツルマサキ(蔓柾)(ニシキギ科ニシキギ属 常緑つる性)

                 
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布沿岸部から中国山地の林縁や樹上・岩上に自生
 

   蓮華寺山、三倉山など沿岸地域から中国山地までの林内や林縁に広く自生しています。
   つる性ですが、葉や花はマサキにそっくりなので、ツルマサキであることが判定できます。
   名前の由来:つる性で花や葉がマサキに似ていることから。  


花 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 開花時期は6~7月で、葉腋から集散花序を出して、淡い緑色の小さな花を多数付けます。

花 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 山地の林野や林縁に自生し、茎から気根を出して木や岩に登ります。 実は直径5~8mmの球形の蒴果で、10~11月に淡いピンクがかった白色に熟します。 熟すとマサキ同様、4裂して橙赤色の仮種皮に包まれ種子が現れます。

葉 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 葉身長2~6cmの楕円形で、縁には浅い鋸歯があります。 葉はマサキによく似ていますが、幼木の葉は脈に沿って白色を帯び、テイカカズラの葉に似ています。 このことから幼木はテイカカズラと間違いやすいのですが、テイカカズラの枝は褐色で、ツルマサキの枝は緑色なので区別できます。 また、テイカカズラの葉の縁は波打つ事があっても全縁です。 葉の形に変異が多く、つる上部の枝の葉は長さ5cm前後でマサキの葉より薄く、地を這う枝の葉は長さ2~3cmと小型です。