ツリバナ(吊花)(ニシキギ科ニシキギ属 落葉低木)

                   
全国分布北海道、本州、四国、九州、アジア東北部
県内分布瀬戸内の島、沿岸地から山地に自生
 

   極楽寺山には自生していますが、広島市近郊の他の低い山では見かけたことがありません。
   名前の通り可憐な花を吊り下げ、秋には赤と朱色の2色の実を吊り下げて目を引きます。
   名前の由来:枝から花や実を吊り下げるように付けるから。  


 

花 (2014/05/23 大分県 九重)

 開花時期は5~6月で、葉腋から集散花序を長さ6~15cmの細長い柄に下垂させ、淡緑色または淡紫色を帯びた花数個から数十個開きます。 花弁、雄しべ、萼片はともに5個です。

花 (2014/05/23 大分県 九重)

 丘陵から山地の樹林内によく自生し、樹高は4~6mになります。

花 (2013/05/31 大分県 九重)

 

実 (2014/09/26 極楽寺山)

 果実は直径9~12mmの球形の蒴果で、9~10月に熟し、細長い果柄に多数の果実をぶら下げます。 熟した果実は5裂し、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。

実 (2015/09/21 鳥取県 大山)

 ツリバナの名にふさわしく花も実も枝からぶら下げます。

実 (2016/09/25 冠山)

実 (2015/09/20 鳥取県 大山)

葉 (2015/04/23 極楽寺山)

 葉身長3~10cmの卵形または楕円形で、縁には細かくて鈍い鋸歯があります。葉は対生します 冬芽は緑色で細長く尖る点が特徴です。