ツノハシバミ( 角榛)(カバノキ科ハシバミ属 低木~小高木)

                 
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地まで広く自生

 

   低山地域から中国山地まで広く自生しますが、低山では個体数は多くありません。
   名前の通りツノのような形の非常にユニークな実を付けるのが最大の特徴です。
   名前の由来:角状に伸びた果苞の特徴的な果実の形から。榛柴実(はりしばみ)から転訛。  


実 (2015/09/12 大野権現山)

 果実は円錐状で長さ6~8mmと小さく、食用になるというがあまり利用されないようです。  開花時期は3~4月で、雄花序は長さ3~7cmで、前年枝から垂れ下がり、雌花序は数個の花が頭状に集まり、枝先や雄花序より上部に付きます。 雌花は芽麟に包まれたまま開花するので赤い柱頭だけが芽麟からのぞくので目立ちます。

実 (2014/11/16 山口県 寂地峡)

 山地の伐採跡やブナ林の林縁などに自生し、樹高は通常は2~3mですが、高いものは4~5mになります。 ツノハシバミは平地では少ないのですが山地では個体数は多いようです。 堅果はハシバミと共に食用にされ、ヘーゼルナッツの近縁種です。

葉 (2013/11/02 大野権現山)

 葉の形には変異が多いのですが、典的な形はやや菱形状で葉先の半分に不揃いの重鋸歯が所々突き出ています。 若葉では紫色の斑紋が中央に現れることが多い。

冬芽 (2014/11/16 山口県 寂地峡)

 写真中央の細長い葉巻のような形のものが雄花序の冬芽で、雄花序の上に小さくて茶色の艶のある丸いのが 雌花序かあるいは来年の新葉入ったの冬芽です。

冬芽 (2013/11/02 大野権現山)