ツクシハギ(筑紫萩)(マメ科ハギ属 落葉低木)

                 
全国分布本州(関東地方南部以西)、四国、九州
県内分布島嶼部から中国山地まで広く自生
 

   瀬戸内の島から近郊の野山、中国山地まで広く自生しているハギです。
   まだ残暑の残る時期から花を付け、秋の到来が近いことを感じさせてくれます。
   名前の由来:筑紫地方(福岡)で最初に見つけられたから。萩の名前の由来は諸説あり。  


 

花(2017/10/14 鬼が城山)

 花期は8~10月で、葉腋から総状花序をだし、淡い紅紫色の蝶形花を開きます。 広島県で最も普通のハギで、ヤマハギに比べて花期は少し遅い。

 

花(2017/10/14 鬼が城山)

 萼は4裂しますが、萼歯の先は尖らず鈍頭です。ヤマハギの萼歯の先は尖っています。 萼裂片は萼筒とほぼ同じ長さで、萼裂片の脈はヤマハギより不明瞭です。 ヤマハギの萼裂片は先がやや尖り、萼筒よりやや短く、3脈が目立ちます。

全体(2014/09/26 極楽寺山)

 旗弁の周辺部や裏側、竜骨弁の基部などが白いので、花の色も白っぽく見えます。 温帯の林縁に自生し、樹高は2m前後になります。 豆果は長さ8mmの広倒卵形で伏毛があります。

 

葉(2016/11/01 日浦山)

 3出複葉で互生します。小葉は長さ2~5cmの卵形で、葉の先は丸いか少し凹んでいます。  よく似たヤマハギに比べ、葉は厚く、毛がやや少ないとされていますが、花や実がない時には区別は難しい。

黄葉(2018/11/29 柚木城山)

 葉は秋に黄葉します。