全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | 主として低山地域に自生 |
開花時期は5月で、本年枝の先に花を2個ずつ開きます。子房が細くて一見花柄のように見えます。 花の色は白色でときに淡黄色や淡紅色を帯びます。花冠は漏斗状で、花弁の先はやや唇状をしていて、上唇は2裂、下唇は3裂します。 下唇の内側には橙色の網状紋があり目立ちます。
沿岸部や瀬戸内の島には見られません。森林の低木層の構成要素となることが多く、明るい林内や林縁に自生します。 樹高は1.5~2mになります。
葉身長2~6cmの卵形で、コツクバネウツギより丸みがあり、縁には不規則ですが大きめの明瞭な鋸歯があります。葉は対生します。
放射状に開いた5個の萼が目立ちます。萼片はほぼ同じ大きさですが、数に変化があります。 (未観察ですが)果実は長さ8~14mmの線形で、9~11月に熟します。果実の先端にプロペラのような形で萼片が残っています。 名前の由来は、果実の先端に萼片が5個残り、その形が羽根つきの羽根(衝羽根)に似ていることから付けられました。
萼の枚数が2枚~3枚しかないのでコツクバネウツギであると思います。 オオツクバネウツギは、萼片が5個のうち1個が小さいかまたは4個しかありません。