チョウジガマズミ(丁字莢蒾)(レンプクソウ科ガマズミ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(中国地方)、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地の渓谷に自生
 
 

   県東部の神石高原の石灰岩地帯(帝釈峡、山野峡など)に稀に自生します。
   ガマズミの仲間ですが、花も葉も大きいので他のガマズミ類との区別は容易です。
   名前の由来:花や蕾が「丁字形」につくことから。  


花 (2013/04/15 岡山県 西川)

 花期は4~5月で、枝先から散房花序をだし、香りのよい白い花を多数つけます。花冠の外面は紅色で、内面は白色がやや紅色を帯びています。

花 (2013/04/15 岡山県 西川)

 石灰岩地や海岸の岩場に稀に自生する分布域の限られた樹木で、樹高は1~3mになります。 近縁種が中国大陸から朝鮮半島にあり、広島県東部と岡山県西部は分布域の東の端にあたり、貴重な存在です。 (未観察ですが)果実は長さ7~9mmの扁平な広楕円形で、6~10月に黒く熟します。

葉 (2013/04/15 岡山県 西川)

 葉は対生し、長さ5~7cmの広卵形~楕円形で、縁に細鋸歯があります。