タラノキ(ウコギ科タラノキ属 落葉低木)

                   
全国分布日本全土
県内分布瀬戸内の島および沿岸地域に自生

 

   広島市近郊の山に自生していますが、乱獲のために個体数は減少しています。
   ウコギ科の樹木の新芽は春の山菜として食されており、タラの芽はその代表格で美味しい。
   名前の由来:タラヨウのように葉を引っ掻くと傷痕が黒く現れることから。諸説あり。  


花 (2013/09/07 鈴が峯)

 開花時期は8~9月で、幹の先端に長さ30~50cmの大形の複総状花序に白い花を多数付けます。 花序の枝の上部には両性花の花序、下方には雄花の花序が付くことが多い。 両性花は雄しべが先に熟し、花弁や雄しべが落ちてから雌しべが熟します。

花 (2014/08/28 田方)

 温帯の林縁や道端、荒れ地などの日当たりのいい場所に自生し、樹高は3~5mになります。

実 (2017/10/14 鬼が城)

 果実は直径約3mmの球形の液果で、10~11月に黒く熟します。

実 (2017/10/14 鬼が城)

実 (2017/10/26 魚切ダム)

葉 (2014/05/08 田方)

 葉は枝先に集まって互生し、長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、羽片が5~9個あり、各羽片に小葉が多数付きます。 小葉の長さは5~12cmで2~4対あり、葉の縁には不揃いな鋸歯があります。 葉の表面には曲がった刺が多数生えています。葉柄や小葉の軸にも刺があります。

葉 (2014/05/15 大野権現山)

樹皮 (2014/05/08 田方)

 樹皮は灰褐色で、幹や小さな枝に鋭い刺がたくさんあります。刺は葉の表面にも生えています。