ズミ(酸実)(バラ科リンゴ属 落葉小高木~高木)

                   
全国分布北海道、本州、四国、九州、朝鮮
県内分布主に中国山地に自生

 

   バラ科の樹木で綺麗な白い花を咲かせます。 
   自生地は中国山地が主で八幡湿原には多く見られます。
   名前の由来:黄色の染料が採れることから染み(そみ)、または実が酸っぱいことから。


 

花 (2016/05/05 八幡湿原)

 花期は5~6月で、短枝の先に白~淡紅色の花を5~7個散形状に付けます。

花 (2018/05/17 八幡湿原)

 ズミは関東地方の高原に多く自生していますが、広島県では八幡湿原に多く見られます。

蕾 (2019/05/05 八幡湿原)

 蕾の時には赤い色をしていますが、開花すると真っ白の花を咲かせます。

葉 (2018/05/31 八幡湿原)

 分裂葉と不分裂葉が混じることが特徴です。長枝の葉は3~5裂することが多いのですが、切れ込みのない葉も混じります。 分裂葉の深さや形は変異があります。葉は短枝に束生することが多い。

実 (2019/11/22 古江)

 果実は直径6~10mmの球形で、9~10月に光沢のある赤い色に熟します。

若い実 (2018/05/31 八幡湿原)

 

樹皮 (2018/05/31 八幡湿原)

 冷温帯の山地や高原の湿った場所や林縁などに自生し、樹高は約10mになります。 樹形は横広で数本の幹が株立ちになることが多い。かつてはリンゴの台木として用いられました。 樹皮は灰褐色で縦に裂け剥がれてきます。