全国分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 瀬戸内の島から低山地域に自生 |
開花時期は6月ごろで、葉の腋に小さな白い花を開きます。雌雄異株で、雄花は1本の花柄から3~8個の小さな花を散形状に付けます。
雄花と雌花では花柄の長さが違います。雄花の花柄が1~2cmに対して、雌花の花柄は3~4cmと長いのでこの点からも区別が容易です。
雌花は1本の花柄から1個、ときに2~3個付けます。雌花には1個の雌しべと退化した雄しべがあります。 花の大きさの割に長い花柄でぶら下げるように花を付けます。
1本の花柄からたくさんの花芽が付いているので雄花の蕾であることが分かります。
秋以降、落葉樹の葉が散った後、実が橙色から赤色に熟します。実は直径8mmほどで、長い3~4cmの花柄の先端に稔るので次第に垂れ下がります。 翌年の2月ころまで赤い実を多く残しているため、冬季に山へ行けばソヨゴの赤い実が非常に目立ちます。 冬季に赤い実を付けているのはあまりないのですが、モチノキ属の多くの樹木やイイギリ科のイイギリも同じように、 厳冬期を過ぎても赤い実を多くつけています。
ソヨゴは2~5mほどの樹高で、冬に山道を歩いていると、赤い実が目に飛び込んできます。
ソヨゴは西日本中心に自生する樹木で、広島市近郊の低山にも広く分布します。 丘陵から山地の尾根や乾いた林内に自生し、樹高は5~10mになります。
葉身長4~8cmの楕円形の葉で、縁は全縁で通常波打っていることが多いことが特徴の一つです。 葉は革質で表面に光沢があります。モチノキなどの類似種に比べると、葉柄は細くて長めです。 和名は、風が吹くと葉がこすれる音がすることからつけられました。