シロヤマブキ(白山吹)(バラ科シロヤマブキ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(岡山県、広島県)
県内分布広島県東部と岡山県西部にのみ自生
 

   広島県東部と岡山県西部にのみ分布する1属1種の落葉低木で、大変貴重な存在です。
   ヤマブキと言えば普通黄色の花ですが、白い花のヤマブキも美しい。自生は未観察です。
   名前の由来:花や葉の形がヤマブキに似ていて白い花であることから。  


花 (2014/04/19 田方)

 花期は5月中旬で、枝先に白色の花を1個開きます。花弁は4枚で広円形、ヤマブキの5枚と異なります。 丘陵から山地の岩場や林縁に自生し、樹高は約2mになります。自生地は極めて限られる希少種で、環境庁RDB、県RDBに指定されています。 シロヤマブキはヤマブキの白花品種ではなく属も異なります。(ヤマブキはヤマブキ属、シロヤマブキはシロヤマブキ属です。)

花 (2013/04/15 岡山県 西川)

 葉はヤマブキに似ていますが、ヤマブキの互生に対して、シロヤマブキは対生することが大きな違いで、バラ科で対生の木は非常に珍しい。 縁には鋭い重鋸歯があります。

実 (2014/02/01 古江)

 果実は約7mmの楕円形のそう果で、4個が集まって付き、9~10月に黒く熟し、光沢があります。

若い実 (2012/06/02 古江)