シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)(ツツジ科ツツジ属 常緑低木)

                   
全国分布瀬戸内海沿岸
県内分布県西部の沿岸部から低山地域に分布
 

   瀬戸内海沿岸にのみ自生し、白い小さな花を咲かせる貴重なツツジです。
   半常緑性低木なので、冬でも非常に小さな葉を付けて自生している姿を見ることができます。
   名前の由来:白い花を付けるウンゼンツツジの変種とされたことから。   


花 (2015/04/23 極楽寺山)

 開花時期は4月下旬から5月上旬で、直径1~1.5cmの小さな白い花を1個ずつ付けます。雄しべは5個です。 この瀬戸内沿岸に自生するシロバナウンゼンツツジの花は白ですが、他の地域に自生するウンゼンツツジの花は淡い紅紫色です。

花 (2015/04/16 大野権現山)

 山口県東部から広島、岡山、兵庫、大阪、和歌山、愛媛東部、香川、徳島と瀬戸内海沿岸に分布しています。 広島県では、大野町妹背滝、極楽寺山、武田山、水分峡などで見かけました。

花 (2015/04/23 極楽寺山)

 半常緑性低木で、樹高は10~100cm、ときに3mほどになります。

花 (2015/10/10 大野権現山)

 雲仙という名が付いていますが、雲仙には自生していません。

葉 (2015/10/10 大野権現山)

 葉身長0.8~2cmの倒披針形または倒卵形で、ツツジ属の中では最小の葉です。特に夏葉は小さく越冬します。 葉は互生し、枝先に集まって付きます。ヤマツツジの小形な葉に似ていますが、葉裏にある剛毛で本種であると分かります。