シラキ(白木)(トウダイグサ科シラキ属 落葉小高木)

                   
全国分布本州、四国、九州、沖縄
県内分布低山地帯から中国山地のやや陰湿な地に分布
 

   枝先に花序を上向きにだし黄色の小さな花を付けます。葉は少し大きめで、紅葉が美しい。
   広島市近郊の山では見られませんが、少し標高の高い渓谷沿いに多く自生しています。
   名前の由来:名前の通り材が白いことから。


花 (2012/06/17 九重)

 開花時期は5~6月で、若枝の先に長さ6~8cmの総状花序をだし、上部に黄色の雄花を多数つけ、 基部にやや大きな1~3個の雌花を付けます。花弁がないので花は蕾のように見える。

花 (2012/06/17 九重)

 山地から丘陵の尾根や谷沿い、林縁などに自生し、樹高は5~9mになります。

実 (2017/10/26 八幡峡)

 果実は直径約1.8cmの三角状の球形で、先端に花柱が残ります。10~11月に黒褐色に熟すと3つに裂け、白い糸で3個の種子をぶら下げます。

実 (2015/10/10 九重)

葉 (2012/06/17 大分県 九重)

 葉身長7~17cmと大ぶりの葉で、カキノキに似たやや広い卵形の葉で表面には光沢があり、互生します。 カキノキより葉柄が長く、葉先が尖り、縁は全縁です。

紅葉 (2017/10/26 八幡峡)

 シラキの紅葉は淡い黄色などから赤色までグラデーションができて美しい。まだカエデ系の紅葉が始まる前にいち早く紅葉する樹木で、 この時期に鮮やかな紅葉が目立ちます。

紅葉 (2017/10/26 八幡峡)

紅葉 (2017/10/26 八幡峡)

 紅葉は赤から黄色の独特のグラデーションとなり鮮やかです。

樹皮 (2014/05/24 九重)

 樹皮は白っぽく縦筋が入り、樹皮の白さが名の由来となりました。