シモツケ(下野)(バラ科シモツケ属 落葉低木)

                   
全国分布本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地の岩壁に稀に自生

 

   小さな花がかたまって咲き大変綺麗です。広島市近郊の山では見られません。
   県西部の太田川川岸と県東部の中国山地に自生しています。吾妻山、猫山で観察しました。
   名前の由来:下野の国(栃木県)で最初に発見されたから。


花 (2017/07/30 吾妻山)

 開花時期は5~8月で、枝先の複散房花序に小さな花を多数開きます。花の色は通常ピンク色で、 個体によって色の濃いものから薄いものがあり、稀に白色も見られます。 ピンク色の花が美しく、しばしば庭園に植栽されています。

花 (2018/06/25 吾妻山)

 温帯の明るい尾根や原野に自生し、樹高は0.2~1mになります。

花 (2018/06/25 吾妻山)

葉 (2018/06/25 吾妻山)

 葉は互生し、縁は不揃いの鋭い重鋸歯があります。 葉身長は3~5cmで細い卵形で、形や大きさなどに変異が多いようです。

 

蕾 (2017/06/25 猫山)

実 (2015/09/21 鳥取県 大山)

 果実は2~3mmの卵形で、5個集まって付きます。表面には光沢があり、9~10月に熟すと裂開します。

花 (2018/06/25 吾妻山)

 吾妻山の山頂は綺麗なお花畑になっていました。コアジサイとシモツケの花が群生していました。

花 (2018/06/25 吾妻山)

 山頂付近のシモツケの群生です。休暇村から山頂までの山道にはシモツケがずっと続いて咲いていました。

花 (2015/06/06 静岡県 熱海)

 このシモツケの葉は吾妻山で観察したものに比べ葉が細長く、葉の変異が多いことが判ります。

花 (2016/06/14 北海道 北大植物園)

 これはマルバシモツケの花で北大植物園にて観察しました。