全国分布 | 本州(山口県)、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島および沿岸地に自生 |
開花時期は5月頃で、枝先に円錐花序をだし、直径1~1.5cmの白色の花をたくさん咲かせます。
海岸や海岸付近の山地に自生しますが、大気汚染に強く刈り込みにも耐えるため、街路樹や公園の生け垣に利用されます。
果実は約1mmの球形で、10~11月に黒く熟し、表面は白い粉をかぶっています。
海岸近くの林に自生し、樹高は2~6mになります。
葉は枝先に車輪状に集まって付き、縁に鈍くて浅い鋸歯があり、互生します。葉の質は厚く、表面に光沢があります。 広島県に自生するのは、樹高が低く葉が丸いのでマルバシャリンバイ、葉が細いものをタチシャリンバイと呼ばれますが、 変異は連続的で分類上はシャリンバイでよいとのことです。 街に植栽されたものと比較すると確かに葉が丸みを帯びているのがよく判ります。
葉の形には、葉が丸くわずかに鋸歯があるものと、葉が細くふち全体に鋸歯があるものがありますが、 その中間型もあり判然とした区別はできません。
葉が車輪状に枝先に集まってつき、花がウメに似ていることから「車輪梅(シャリンバイ)」と名付けられたようです。
常緑樹ですが冬には古い葉が紅葉します。この写真の葉も丸みを帯びており、自生している株かもしれません。