センリョウ(千両)(センリョウ科センリョウ属 常緑低木)

 
                   
全国分布本州(東海地方、紀伊半島)、四国、九州、沖縄
県内分布沿岸部・瀬戸内の島および低山地域に稀に自生
 
 

   瀬戸内の島や沿岸部に稀に自生しますが、まだ自生のものは観察できていません。
   マンリョウとの違い:センリョウの実は枝先に付き、マンリョウの実は枝の途中に付きます。
   名前の由来: 赤く美しい実を価値のあるものとして名付けられた。  


実 (2015/02/03 古江)

 実は直径5~6mmの球形で12~3月に赤色に熟します。赤い実の先と腋に黒い点があります。先は雌しべの柱頭の跡で、横は雄しべの跡です。 開花時期は6~7月で、茎の先に2~3個の穂状花序をだします。花には花被がなく、子房の横に黄色の雄しべが1個付きます。

実 (2014/12/26 防府 右田ケ岳)

 枝先に付いた葉の中心に花や実がつきます。 常緑樹林内に稀に自生し、樹高は50~80cmになります。植栽からの野生化も多く、本来の自生は南日本が中心です。 実が黄色の品種をキミノセンリョウと呼びます。

葉 (2014/12/26 防府 右田ケ岳)

 葉身長10~15cmの楕円形で、先は尖り、縁には粗い鋸歯が目立ちます。枝先に4枚が十字対生します。葉は薄い革質で光沢があります。 よく似たヤブコウジ科のマンリョウの葉は鋸歯が波状です。