全国分布 | 本州(岩手県以西)、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島・沿岸地から低山地域に自生 |
開花時期は4月中旬で、線形の白い花弁を5枚もつ花を枝先に密集して咲かせます。 花弁の一枚一枚が長く枝垂れていて、その様子を戦国武将が振る采に見立てて「采振り木」と呼んだようです。 別名のシデザクラ(四手桜)は、花弁が玉串につける四手に似ていることから付けられました。
細長い花弁をつけることから四手桜とも呼ばれます。広島市近郊の山でもよく見られ、個体数が比較的多いようです。
鮮やかなピンク色のコバノミツバツツジと純白のザイフリボクが並んで咲いていました。見事です。 温帯の丘陵から山地の林内や林縁に自生し、樹高は10m位になります。
若い実は綺麗な緑色で、直径6~9mmの球形です。
熟した果実も特徴的で、9~10月に藍色から黒色に熟し、白い粉をかぶっているのでザイフリボクの実であることが判ります。
葉身長4~9cmの小判形で基部はやや湾入し心形か円形です。縁には浅く細かい鋸歯があります。 葉は互生し、葉柄が比較的長い。ザイフリボクの若い葉は白い軟毛に覆われていて灰白色に見えます。
冬芽に特徴があります。芽麟は赤色~紅紫色で光沢があり、しばしば芽麟が少し開いて、白い綿毛が現れることがあります。 芽麟の赤色と白い毛のコントラストが美しく、冬の時期でよく目立ちます。
成木になると樹皮には褐色の縦の筋が多くなります。ザイフリボクの樹皮も覚えやすい樹の1つです。