サワフタギ(沢蓋木)(ルリミノウシコロシ)
               (ハイノキ科ハイノキ属 落葉低木~小高木)

 
                   
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地に自生
 
 

  中国山地の比較的標高の高い地域に多く、広島市近郊の山では少ないと思われます。
  秋に鮮やかなブルーの実を付け目を惹きつけます。仲間のタンナサワフタギは黒い実です。
  名前の由来:沢をふさぐほどに繁ることから。  


花 (2014/05/15 大野権現山)

 開花時期は5~6月頃で、白い花を総状に付けます。雄しべが花弁の外に飛び出てよく目立ちます。

花 (2017/05/11 経小屋山)

花 (2014/05/15 大野権現山)

葉 (2017/05/11 経小屋山)

 葉身長4~8cmの卵形で、縁には小形ですが明瞭な鋸歯があります。葉は互生し、表面は光沢がなく荒い毛が散在します。 タンナサワフタギの鋸歯は粗くて大きく、先端が内側に曲がる傾向があります。 サワフタギの鋸歯はタンナサワフタギに比べ明らかに小型です。この点からサワフタギとタンナサワフタギとの差別化は可能です。

 

葉 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 

 

実 (2017/10/08 八幡湿原)

 果実は、直径6~7mmの卵形で、美しい瑠璃色に熟します。

 

実 (2017/10/08 八幡湿原)

 同種のタンナサワフタギの果実は藍色ではなく黒く熟すので区別は明瞭です。

実 (2013/11/04 恐羅漢山)

実 (2018/10/14 吾妻山)

樹皮 (2017/05/11 経小屋山)

 丘陵から山地の尾根や谷間の落葉樹林内、林縁、草原などに自生します。ブナ林に多いが、モミ・ツガ林域やアカマツ林にも自生します。 沿岸部には見られません。樹高は4~6mになります。樹皮は平滑でコルク質が殆ど発達しません。