サルトリイバラ(猿捕茨)(サルトリイバラ科サルトリイバラ属 落葉つる性 雌雄異株)

 
                   
全国分布北海道、本州、四国、九州、沖縄
県内分布広島市近隣の山地によく見られる
 
 

   広島近郊の山にもよく自生しており、赤い実はリースの飾りなどにも使われています。
   春に咲く黄色の小さな花も可愛いですが、秋に比較的大きな赤い実が鮮やかです。
   名前の由来:つる性の茎の棘により、猿も思うようには動けないという意味から。  


雄花 (2012/05/01 鈴が峯)

 開花時期は4~5月で、葉の展開と同時に葉腋から散形花序をだし、淡い黄緑色の小さな花をたくさん付けます。 雌雄異株で、雄花、雌花ともに透明感があり、花弁は上部で反り返っています。雄花には雄しべは6個あります。

雌花 (2015/04/09 古鷹山)

 雌花では雌しべの先が3裂に分かれていますが、この写真でもわかります。

 

花 (2013/04/04 大野権現山)

 林縁や明るい林内、原野に自生し、刺と巻きひげで低木などに絡んでいます。

実 (2014/11/03 石ケ谷峡)

 果実は直径7~9mmの球形で、10~1月に真っ赤に熟します。

実 (2019/01/20 経小屋山)

 実は食べられますが甘くありません。

若い実 (2015/05/02 柚木山)

 

葉 (2018/05/12 鬼が城山)

 葉身長3から12cmの円形または楕円形の葉で、縁は全縁で、互生します。縦に走る3~5本の葉脈が目立ち、葉の先端で合流します。 葉は革質で表面には鈍い光沢があります。葉柄基部に托葉から変化した長い巻きひげが1対の付いています。 西日本ではこの葉で柏餅(山帰来餅)を包むのに利用します。

刺 (2012/05/01 鈴が峯)

 枝にやや曲がった刺が散生することが特徴です。

実(2014/11/24 リース)