サラサドウダン(更紗灯台、更紗満天星)
                (ツツジ科ドウダンツツジ属 落葉低木)

 
                   
全国分布北海道、本州
県内分布中国山地に稀に自生
 
 

   広島県では中国山地に自生しますが個体数は少なく、広島県ではまだ観察できてません。
   ドウダンツツジは可憐な花を付けますが、サラサドウダンは花片に赤い筋が入り美しい。
   名前の由来:花の模様が更紗染めに似ていたから。  


花 (2015/06/08 静岡県 天城山)

 開花時期は6~7月で、枝先に鐘形の花を総状に多数吊り下げます。花の色は白色または淡い黄色で紅色のすじが入り、 先端は淡紅色を帯びています。花弁は先端から1/4くらいまで5裂します。 サラサドウダンに比べ、花全体が濃い紅色のものをベニサラサドウダンといい、本州の東北南部から中部地方北部に分布する。 九州に分布するツクシドウダンは花色がやや濃く、花冠の切れ込みが深いのが特徴です。

花 (2015/06/08 静岡県 天城山)

 冷温帯・亜高山帯の標高の高い山地の尾根や岩場に自生し、樹高は4~5mになります。 広島県では個体数は少なく、自生場所は限られています。 葉身長3~7cmの卵形で、縁には細かい鋸歯があります。葉は互生し、枝先に輪生状に集まって付きます。 ドウダンツツジやベニドウダンに比べると明らかに幅が広く大きな葉で、葉脈が窪んでやや目立ちます。  

 

花 (2018/05/03 鳥取県 花みどり公園)

 果実は6~8mmの楕円形で、果序は垂れ下がりますが、果実は上向きに付きます。