全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | 広島市近郊の山地に見られる |
雌雄異株で、開花時期は5~6月です。葉と対生して直立して円錐花序をだし、淡黄色の小さな花を多数開きます。
丘陵から山地の林縁に自生し、巻きひげを出して低木などに巻きついています。 実は径8mm程の球形で、黒く熟し食べられます。酸味と甘味のバランスが取れています。
名前の通り葉は三角形が基本ですが、変化も多く先は尖っています。葉は通常は不分裂なのでノブドウと区別できます。 時に3浅裂したものがあり、幼木では3~5裂したものが見られます。 葉身は5~10cm前後で、葉の基部から伸びる葉脈は5本あり、よく目立ちます。 側脈は4~5対でよく分岐し、葉の縁には牙のような浅く鋭い鋸歯があります。 サンカクヅルとアマヅルの差別化点は、①鋸歯と鋸歯の間の葉縁の形の違いで、アマヅルの鋸歯の間は弧を描き膨らみ、サンカクヅルはやや凹みます。 ②サンカクヅルの方が葉脈の数が多く葉脈が目立ちます。③アマヅルは葉の先が尖らずサンカクヅルに比べずんぐりした鈍い形が多い。
別名の「行者の水」は、幹を切るとほのかに甘い樹液が出て、山中で修行する行者がこれを飲んでのどを潤していたということから付けられました。