サカキ(榊)(サカキ科サカキ属 常緑高木)

 
                   
全国分布本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄
県内分布瀬戸内の島・沿岸地から低山地域に自生
 
 

   広島市近隣の何処の山にも自生していますが、ヒサカキほど個体数は多くありません。
   サカキの花は透き通るような透明感のある白い色で綺麗です。
   名前の由来:神と人間の境界の木「境の木」、常に葉が緑で栄える「栄える木」など。  


花 (2013/06/28 白木山)

 開花時期は6~7月で、葉腋に約1.5cmの純白の透明感のある花を下向きに1~4個開きます。 花弁は初め白色でのちに黄色味を帯びます。

花 (2015/06/30 宮島)

 神前に備える葉としてよく知られた樹ですが、近くの山に自生することを知っている人は少ない。

実 (2015/11/06 宮島)

 果実は直径4~8mmの球形で、11~12月に黒く熟します。

実 (2013/12/08 三滝山)

葉(2013/12/08 三滝山)

 楕円形の端正な葉が2列に並んで互生します。葉の縁は全縁です。 モチノキの葉を少し長くしたような葉で、枝先に爪のような細長く曲がった冬芽があることが大きな特徴です。 この特徴をつかめば他の樹との区別は容易です。

樹皮(2018/03/29 宮島)

 丸い小さな皮目が多い。

全体(2013/03/30 高松山)

 丘陵から山地の照葉樹林内に生え、樹高は約10mになります。 神社によく植えられており、神事には欠かせない神聖な樹です。 サカキは盛木とか栄木を意味し、冬も枯れない緑に生命の永遠を願う常緑信仰が底流にあるようです。