レンゲツツジ(蓮華躑躅)(ツツジ科ツツジ属 落葉低木)

                 
全国分布北海道(西南部)、本州、四国、九州
県内分布吉備高原面から中国山地の湿原や湿った林下に自生   
 

   低山地域から中国山地までの湿原などに多く自生する。広島市近郊には自生していません。
   ツツジの自生種としては最大級の少し赤味がかったオレンジ色の花を付けます。
   名前の由来:花のつぼみの様子が蓮華に見えることから。   


花 (2018/05/17 八幡湿原)

 花期は4~6月で、葉の展開と同時に開花します。枝先に1つの花序から2~8個の朱橙色の花を付けます。 日本の野生のツツジの中では最も大きな花(直径5~8cm)を付けます。雄しべは5本です。

花 (2018/05/17 八幡湿原)

 名前の由来は、蕾の様子がレンゲに似ていることから付けられました。

葉 (2018/05/17 八幡湿原)

 葉身長5~10cmの倒披針形をした長細い葉です。葉の先は丸く、葉の基部ほど細くなっていてスプーン状です。 葉は互生します。葉の表面は皺がよっているのがよく判り、レンゲツツジの大きな特徴です。 バイカツツジの葉も表面は皺状でよく似ています。秋には葉が赤や黄色に色づき綺麗です。

実 (2018/05/17 八幡湿原)

 果実は長さ2~3cmの円柱状で、褐色の剛毛があり、10~11月に熟します。

群生 (2018/05/17 八幡湿原)

 高原や湿原、林縁に多く見られ、樹高は1~2mになります。 葉や花に有害物質を含み、家畜が食べないので牧場などにも多く見られます。