ネコノチチ(猫の乳)(クロウメモドキ科ネコノチチ属 落葉小高木)

全国分布 本州(岩手県以西)、四国、九州
県内分布 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生

   広島県では、吉備高原面の渓谷や林縁に主として分布し、沿岸部には少ない。
   花も実も大変小さくあまり目立たない。花も実も未観察です。
   名前の由来:実が猫の乳首に似た楕円形をしているところから。  


 

葉 (2018/10/18 鬼が城山)

 この写真では、葉は互生しコクサギ型葉序であることがよく判ります。 クロウメモドキ科の葉はいずれも緑色が濃くて鈍い光沢を持っており、葉脈がはっきりしていることから慣れればわかりやすい。 しかも葉の付き方がイソノキ、ヨコグラノキ、ケンポナシなどコクサギ型葉序であることも多い。

 

葉 (2018/10/18 鬼が城山)

 山地の林内に自生し、樹高は5~8mになる。

 

葉 (2018/10/18 鬼が城山)

 花期は5~6月で、葉脈に黄緑色の非常に小さな葉を付ける。実は長さ8~10mmの長楕円形で、黄色から黒色に熟す。

 

葉 (2018/10/18 鬼が城山)

 葉身長5~13cmの長楕円形で先端は尾状に尖り縁には細かい鋸歯がある。 側脈ははっきりしていて7~9対ありますが縁まで達しないことが特徴です。 一見、イソノキの葉に似ていますが、イソノキの葉より細長い形で、先がイソノキより尾状に突き出ています。 未観察ですが、実については、ネコノチチの実が楕円形に対して、イソノキの実は円形です。