ナツハゼ(夏黄櫨)(ツツジ科スノキ属 落葉低木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生

   広島市近郊の低山にも多く自生しているのでよく見かけます。
   釣鐘状の小さな花を枝に一列になって下向きにたくさん付ける様は非常に可愛いです。
   名前の由来:夏からウルシ科のハゼノキのように色付くことから。  


花 (2013/05/23 武田山)

 開花時期は5~6月で、枝の先に総状の花序を水平にだし、赤味を帯びた淡い褐色の花を下向きに多数並べて付けます。 花は鐘形で、先は浅く5裂し、裂片は反り返っています。

 

花 (2013/06/02 柚木城山)

 アカマツ林内や林縁などによく自生します。広島市近郊の低山にも個体数は多くよく見かけます。

花 (2013/05/23 武田山)

 丘陵から山地の尾根や乾いた林内、林縁に自生し、樹高は2~3mになります。

 

実 (2013/11/09 柚木城山)

 果実は直径4~5mmの球形の液果で、秋に黒褐色に熟します。表面は光沢があります。

若い実 (2013/06/22 柚木城山)

 ブルーベリーと近縁の植物で、酸味がありますが食べられます。 この写真の実はまだ熟していない若い実です。

 

葉 (2015/04/18 柚木城山)

 葉身長3~8cmの楕円形または卵形で、葉は互生し、縁は全縁です。 葉の縁には鋸歯があるように見えますが、これは硬い毛が微細な鋸歯のように見えており、鋸歯ではありません。 ナツハゼの葉や枝には硬い毛が多く、触ると著しくざらつきます。 ナツハゼによく似た葉のスノキやウスノキには硬い毛がなく触ってもざらつきません。 また、スノキやウスノキの葉には細かい鋸歯があります。葉柄はスノキと同様短い。

紅葉 (2016/11/05 柚木城山)

 紅葉は真っ赤ではなく紅紫色のグラデーションが綺麗です。

冬芽 (2016/11/05 柚木城山)