ナナミノキ(モチノキ科モチノキ属 常緑高木 雌雄異株)

全国分布 本州(静岡県以西)、四国、九州
県内分布 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生

   広島市近郊の山に自生していますが、個体数はそれほど多くありません。
   花は明るい紫色で綺麗ですが、小さくて目立ちません。秋に赤い実をたくさん付けます。
   名前の由来:果実が楕円形で他のモチノキ科の果実と比べ長い形の実であることから。  


雌花 (2014/06/02 古江)

 開花時期は 6月頃で、葉腋に散形花序をだし、淡紫色の小さな花を咲かせます。雌雄異株で、雄花は多数集まり、雌花は少数付きます。

雌花 (2014/06/02 古江)

 残念ながらまだ雄花は未撮影です。

葉 (2017/01/04 平和通り)

 葉身長6~11cmの長い楕円形で、縁にまばらに浅い鋸歯があり、互生します。 質はやや薄い革質で光沢があり、常緑のモチノキ属の中では側脈が比較的よく見えます。 アラカシやシラカシに似ていますが、冬芽が異なります。

実 (2014/01/11 田方)

 果実は直径約6mmの楕円形で、10~11月に赤く熟します。 モチノキ属の中では珍しく果実が球形ではなく楕円形であるのがナナミノキの特徴です。

 

実 (2014/02/19 平和通り)

若い実 (2014/11/20 田方)

広島市近郊の山でも見られますが個体数は多くありません。  瀬戸内の島や沿岸地域から低山の乾いた照葉樹林やアカマツ林および山地の尾根、湿原、ブナ林、アカマツ林、シイ林と 広い適応を示します。樹高は約12mになり、樹皮は灰白色で平滑です。