ナナカマド(七竈)(バラ科ナナカマド属 落葉高木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 低山地域から中国山地に自生

   広島市近郊の山には自生せず、中国山地など標高の高い山に多くみられます。
   広島県に自生するのは、葉裏や花序に錆色の毛が密生するサビバナナカマドと呼ぶ変種です。
   名前の由来:七度かまどにくべても燃え残ることから。実際にはよく燃えるようです。  


花 (2013/05/04 呉娑々宇山)

開花時期は 6~7月で、枝先に複散房花序をだし、白い小さな花を多数付けます。 サビバナナカマドは葉の裏、花序などに錆色の長い毛が密生している本属の変種です。 吉備高原面から中国山地に分布し、沿岸部には見られません。

花 (2013/05/31 大分県 九重)

 

 

葉 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 葉は長さ13~20cmの奇数羽状複葉で、小葉は4~7対あり、小葉の長さは4~9cmです。 小葉は細い楕円形で、鋸歯は細かくて鋭い。葉の中央部の小葉が最も大きい。 広島県で見られるサビバナナカマドは、小葉がナナカマドよりやや丸くて短いのが特徴です。

実 (2013/09/21 山梨県 金峰山)

 果実は直径5~6mmの球形で、9~10月に赤く熟します。

実 (2015/09/21 岡山県 大山)

 山地のミズナラ、ブナ林から森林限界付近にまで自生し、樹高は通常6~10mですが、15mに達するものもあります。

紅葉 (2013/10/07 青森県 十和田湖)

 東北地方では街路樹としてよく使われています。

樹皮 (2018/10/12 八幡湿原)