全国分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
県内分布 | 中国山地の高所に自生 |
開花時期は4~6月で、葉の展開とともに枝先に直径6~14cmの大きな散房花序をだし、白い花を多数付けます。 花序の中心部には小さな両性花が多数集まって付き、その周りに5枚の花弁を持った装飾花が取り囲んでいます。 花序には柄がありません。ガマズミの装飾花は花冠が変化したもので、アジサイの仲間の装飾花は萼が変化したものです。
ブナ林などの山地の林内や林縁に自生し、樹高は2~5mになります。
果実は8~10mmの楕円形で、8~10月に熟し、はじめは赤く後に黒くなります。 果実が熟す頃には、果序の枝や果柄も赤くなります。2色効果と呼ばれ、鳥を引き寄せるためであると言われています。
葉身長6~20cmの円形の大きな葉で、本属中で最大級の大きさになります。縁には小さな不揃いの鋸歯があり、葉は対生します。 平行に並んだ多数の側脈が目立ち、基部が明らかに湾入するのが特徴です。 別名オオカメノキと呼ばれますが、この名称は葉が亀の甲羅に似ていることから付けられました。
葉はヤブデマリに似ていますが、葉の大きさは明らかにムシカリの方が大きい。 葉の基部はヤブデマリが楔型から円形であるのに対してムシカリはハート形です。 また、ヤブデマリの花序には明らかな柄がありますが、ムシカリの花序には柄がありません
花芽は丸く、短枝の先に付き、2個の葉芽に挟まれています。
ムシカリの自生地は標高1000m以上で多く見られますが、ヤブデマリはムシカリより標高の低い山に自生しています。