全国分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 低山地域から中国山地に自生 |
開花時期は6~7月で、葉腋から集散花序を出し、淡いピンク色の花を多数付けますが、コムラサキに比べると花の数は少ないようです。 名前の由来は、美しい紫の色を美人と謳われた紫式部に重ねて付けられたといわれています。
ムラサキシキブにもいくつかの種がありますが、園芸店でムラサキシキブの名で売られているのはほとんどがコムラサキです。 一方、野山で秋に見られる実を付けたムラサキシキブの仲間は、最もよく見かけるのがヤブムラサキで、次に多く見かけるのがムラサキシキブです。 一方、コムラサキは白木山で一度見かけたことがありますが、野山で見かけることは殆どありません。 トサムラサキは広島県では宮島にのみ自生しており、大変貴重な樹木で、少しピンクがかった紫色の実は大変綺麗です。
果実は直径3~4mmの球形で、11~1月に表面に艶のある鮮やかな紫色に熟します。 ムラサキシキブの実の数はコムラサキほど密に付いていません。
ムラサキシキブは落葉低木で、樹高は3mほどになります。
葉身長は5~20cmとコムラサキより大きい。鋸歯は角ばるものから低いものまで変異がありますが、葉の基部近くまであり、 コムラサキが葉先の半分に鋸歯があるのに対して異なります。葉はコムラサキ同様対生します。
開聞岳の山裾で群生していました。