モミ(樅)(マツ科モミ属 常緑高木)

全国分布 本州(秋田県以西)、四国、九州(屋久島まで)
県内分布 主として低山地域から中国山地に自生

   他の針葉樹との区別が困難な時もありますが、葉先の形や葉裏の文様の違いで区別できます。
   極楽寺山のように少し山深い場所に自生していますが、宮島では海岸近くで見られます。
   名前の由来:神聖な木として民間信仰の対象にもなり、「臣(オミ)」の木と呼ばれていたから。


葉 (2012/05/13 宮島)

 丘陵から山地の尾根や岩がちな斜面などに自生し、樹高は大きいものでは40mの高木になります。 ツガ、カヤ、アカマツなどと混生しています。 (未観察ですが)開花時期は5月頃で、雄花は黄緑色、雌花は緑色をしています。 実は長さ10~15cmの大型の円柱形の球果で、はじめは緑色で、開花した年の10月頃に熟すと灰褐緑色になります。

 

葉 (2014/03/27 宮島)

 上部の枝や光が充分当たる枝では、葉はらせん状に付きます。若木やあまり日の当たらない枝では、葉は2列に並んで付きます。

 

葉 (2018/03/29 宮島)

 葉身長2~3cmの線形の葉です。若木や日陰の葉は先が二又に分かれて尖り、触ると痛いことが最大の特徴で、見分けやすい。 葉裏の気孔帯は緑白色で目立ちません。成木の日なたの葉は、先が丸く凹み尖りません。

 

新緑 (2012/05/13 宮島)

樹皮 (2015/03/17 極楽寺山)

 

全体 (2014/09/30 宮島)