全国分布 | 本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 瀬戸内の島および沿岸部に自生 |
開花時期は6~7月で、葉の腋に小さな白い花を下向きに付けますが、後に黄色味を帯びます。 モッコクは両性花の株と雄株があります。
両性花では1列に並んだ雄花より短い雄しべ多数と円盤状の柱頭がある雌しべ1個がはっきりと見えます。
雄花では雄しべが3列に並び雄しべが多数あり、葯の黄色が目立ちます。雌しべは退化して小さい。
果実は長さ1.5cmのほぼ球形で、10~11月に赤く熟すと果皮が裂けて赤い種子をだします。
葉は互生し、縁は全縁(鋸歯がない)です。葉の形はヘラのような先の丸い形で、枝先に集まって付くことが特徴です。 トベラやシャリンバイの葉に似ていますが、葉の裏は葉脈の網目がほとんど見えません。葉柄は普通赤みを帯びています。
葉は革質で、表面はやや光沢があります。芽吹きの若葉は赤みを帯びています。
モッコクの本年枝は赤褐色で、若葉も最初は赤いのが目立ちます。 モッコクは別名アカミノキとも呼ばれ、幹は高級材になり、沖縄首里城の正殿にも使われていたそうです。
海岸に近い照葉樹林内に生え、樹高10~15mになります。よく庭園に植栽されています。 モッコクは江戸時代に大事にされた庭木で、江戸五木の1つです。 江戸五木とは江戸時代に庭木として最もよく使われたもので、アカマツ、イトヒバ、イヌマキ、カヤそしてモッコクです。