ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)(スイカズラ科スイカズラ属 落葉高木)

全国分布 北海道(西南部)、本州、四国、九州
県内分布 沿岸地から山地に自生

   全体的に毛が生えていることでウグイスカグラとの区別が容易です。
   広島市近郊の野山にも自生していますが、それ程個体数は多くありません。
   名前の由来:ウグイスが木の茂みに入り飛び跳ねる様が神楽舞に似ているところから。  


花 (2016/04/09 丸山)

 花期は4~5月で枝先の葉腋に淡いピンク色の花を1個~2個下向きに付けます。花冠は長さ1~2cmの漏斗状で、先は5裂し平開します。 果実は1~1.5cmの楕円形で腺毛があります。6月に赤く熟し、甘味があり食べられます。

花 (2016/04/09 丸山)

 ヤマウグイスカグラとの区別は、子房に毛が生えているかどうかの違いで、 ミヤマウグイスカグラは子房にも毛が生えているので果実になっても毛が生えています。 一方、ヤマウグイスカグラの子房には毛が生えていません。また、ウグイスカグラには全体的に毛が生えていません。

葉 (2016/04/09 丸山)

 葉身長3~6cmの広楕円形で、葉の表は不明瞭な毛が生えています。徒長枝の葉は、ウグイスカグラと同じように葉柄の基部がつば状になります。  徒長枝(とちょうし):樹木の幹や太い枝から上方に向かって真っ直ぐに長く太く伸びる枝のこと

全体 (2016/04/09 丸山)

 ヤマウグイスカグラの変種で、枝や葉、花柄、萼、花冠などに毛が密生しています。毛が密生する以外はウグイスカグラと同じ形態です。 山野によく自生し、樹高は1.5~2mになります。