ミヤマシキミ(深山樒)(ミカン科ミヤマシキミ属 雌雄異株 常緑低木)

全国分布 本州(関東地方以西)、四国、九州
県内分布 主として低山地域に自生

   広島市近郊の山では極楽寺山、大野権現山、牛田山、宮島などの山で観察できました。
   樹高の低い樹木ですが、比較的大きな花序を付けます。赤い実も結構大きくて目立ちます。
   名前の由来:シキミ科のシキミの葉に似ていて山奥に自生していることから。  


花 (2015/04/23 極楽寺山)

 開花時期は3~5月で、枝先の円錐花序に白い花を密に付けます。雌雄別株です。 雄花の雄しべは4個で直立します。雌花の柱頭葉平たい四角形で、退化した雄しべが4個あります。雌花序の方が花の数は少ない。

 

花 (2013/04/04 大野権現山)

 

蕾 (2013/04/04 大野権現山)

葉 (2014/04/09 極楽寺山)

 葉身長6~13cmの楕円形で、シキミやサカキに似た形をしています。葉は枝先に集まって付き、互生します。 葉の縁は全縁で、葉の質は革質で表面は光沢があります。

 
 

実 (2014/09/26 極楽寺山)

 果実は直径8~9mmの球形で、12~2月に紅色に熟します。果実は有毒です。稀に果実が白いものが自生しています(湯来冠山)。

群生 (2014/04/09 極楽寺山)

 丘陵から山地に自生し、とくにモミやツガの林に多く、樹高は0.5~1.5mになります。