ミヤマガマズミ(深山莢蒾)(レンプクソウ科ガマズミ属 落葉低木)

                         
全国分布北海道、本州、四国
県内分布瀬戸内の島から中国山地まで広く自生
  
 

   広島市近郊の野山に普通に見られ個体数が多く、ガマズミの仲間では本種が最も多い。
   春にはたくさんの白い花を付け、秋には赤い色の実をたくさん付けよく目立ちます。
   名前の由来:ガマズミは、「神つ実」あるいは「噛み酢実」の転化したものなど 諸説あり。   


 

花 (2012/05/01 柚木山)

 

 開花時期は5~6月で、白い花を多数付けます。花序はガマズミに比べ小さい。 チョウジガマズミは帝釈峡にしか見られません。宮島にはミヤマガマズミしか見られません。

花 (2013/05/04 呉娑々宇山)

 海岸林、アカマツ二次林からブナの原生林まで、いろいろなタイプの森林に低木層として自生し、樹高は2~3mになります。 宮島のものは、葉が小さくコミヤマガマズミとして区別されています。

花 (2013/05/04 呉娑々宇山)

蕾 (2014/04/01 呉娑々宇山)

実 (2014/09/26 極楽寺山)

 果実は6から9mmの卵形で、晩秋に光沢のある鮮やかな赤色に熟します。実は甘酸っぱく、酸味が効いた薄紅色の果実酒できます。

実 (2016/11/01 日浦山)

実 (2017/10/08 魚切ダム)

葉 (2013/05/04 呉娑々宇山)

 葉身長6~14cm、幅4~9cmの卵形の葉で、対生します。鋸歯や葉先はガマズミより尖り長く伸び、葉の表面の光沢が比較的強いのが特徴です。 ミヤマガマズミの鋸歯は角張って目立ち、15対前後ありますが、ガマズミの鋸歯は波状であまり尖らないことが多い。 ミヤマガマズミの葉の表は長毛が散生するかほぼ無毛ですが、ガマズミの葉の表は短毛が生え触るとよくざらつきます。

若い枝 (2014/04/07 古江)

 樹皮は普通灰褐色をしていますが、このような若い枝は紫褐色の赤っぽい色をしています。

 

紅葉 (2018/11/29 柚木山)