ミツバウツギ(三葉空木)(ミツバウツギ科ミツバウツギ属 落葉低木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 低山地域から中国山地の渓谷に自生

   低山地域から中国山地の渓谷に自生し、広島市近郊の山や沿岸部、島には自生していません。
   葉が3出複葉であることが大きな特徴のウツギの仲間で、小さな白い花をたくさん付けます。
   名前の由来: 葉が3出複葉で,枝がウツギのように空洞なことから。  


花 (2017/04/30 安芸太田)

 開花時期は5~6月で、枝先に円錐花序をだし、8mm程の香りにいい小ぶりの白い花をたくさん付けます。 花弁は5枚で萼片よりわずかに長く、完全には開きません。

 

蕾 (2018/05/10 三段峡)

 

実 (2016/07/17 大分県 九重)

 果実は幅2~2.5cmの矢筈形の蒴果で、やや膨らみハートを逆さにした面白い形をしています。 9~11月に褐色に熟し、熟すと先が浅く2~3裂します。

実 (2015/06/16 三段峡)

 

実 (2016/11/25 山形県 羽黒山)

 

葉 (2018/05/10 三段峡)

 葉は3出複葉で対生しますが、このように3出複葉で対生する樹木はミツデカエデとメグスリノキなどわずかです。 小葉の縁には細かい鋸歯があります。3出複葉の頂小葉には葉柄がありますが、側小葉には葉柄がほとんどありません。

 

全体 (2017/04/30 安芸太田)

 山地の沢沿いなどによく自生しています。