マユミ(真弓)(ニシキギ科ニシキギ属 落葉低木~高木 雌雄異株)

全国分布 北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)
県内分布 瀬戸内の島および沿岸地から山地の林内に自生

   広島市近郊の山に自生しますが、個体数はそれ程多くないので見かけることは少ない。
   小さな可愛い花を付けます。秋には綺麗なピンク色の実を付け良く目立ちます。
   名前の由来:材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として使われたから。  


 

花 (2017/06/03 大分県 九重)

 開花時期は5~6月で、本年枝の基部から長さ3~6cmの柄のある集散花序をだし、淡い緑色の花をまばらに開きます。 雄しべの赤い葯が目立ちます。花弁は4枚、雄しべ4個です。

花 (2015/06/08 静岡県 天城山)

 
 

葉 (2017/06/03 大分県 九重)

 葉身長5~15cmの楕円形で、縁には細かい鋸歯があります。葉は対生します。 葉はツリバナやニシキギより長くて大きく、葉柄が比較的長いことが特徴です。 秋の紅葉も美しい。1年枝は緑色で4稜があり、枝の断面は四角形状です。

実 (2017/11/12 大分県 九重)

 果実は長さ8~10mmの四角形の蒴果で、10~11月にやや赤みのあるピンク色に熟します。 熟すと4つに裂け、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。

 

実 (2015/10/10 大分県 九重)

実 (2017/11/10 大分県 九重)

 林縁や明るい林内、尾根などに自生し、樹高は普通3~5m、大きいものは15mに達します。

 

シロミノマユミ (2013/11/09 街)

樹皮 (2012/04/16 市街)

 老木になると樹皮は縦に裂け白黒模様になり、若枝は緑色で白いすじのあるものが多く、特徴的な樹皮をしています。 名前の由来は、枝がよくしなうので、弓を作ったことから付けられました。