全国分布 | 北海道、本州、四国、九州、南西諸島 |
県内分布 | 瀬戸内の島・沿岸地から山間地の林縁、草地に自生 |
マメ科の植物なので、花は蝶形花で紅紫色の香りを放つたくさんの花を秋9月に付けます。
クズは繁殖力旺盛で、夏には1日1m伸びることがあり、年毎につるは太くなり木質化する。温帯の林縁やヤブに自生し、よく群生しています。 草本として扱われることが多いのですが、つるの基部は太く木質化し、冬芽も形成します。
果実は秋に枝豆に似た豆果をたくさん付けます。 クズの種には比較的短い時間に発芽するものと、長い期間休暇し、自己に有利な環境になってから発芽するものとがあります。
葉は大型の3出複葉で互生します。頂小葉は3裂か不分裂ですが、小葉には大きな切れ込みが1~2個できます。 変異が多く、幼い個体の葉ほどよく切れ込みがあります。
長い基部や小葉の基部にも黄褐色の毛があり、1対の托葉があります。
和名は、古事記や万葉集にある国栖(くにす、山中に住む人のこと)がこの植物から得た澱粉(くず粉)を売ったことに由来するとの説があります。 中国名は葛藤または野葛であって、葛藤を「くずかずら」と訓じました。