クサイチゴ(草苺)(バラ科キイチゴ属 落葉低木)

                   
全国分布本州、四国、九州
県内分布瀬戸内の島、沿岸部から低山地域に自生

   広島市近郊の野山や里山によく自生していて普通に見られます。
   クサイチゴはキイチゴの仲間では最も一般的なキイチゴで、実は甘く食べられます。
   名前の由来:草のように丈が低いことから。  


花 (2016/03/27 生口島)

 開花時期は4~5月で、枝先に直径約4cmの比較的大きな白い花を上向きに1~2個開きます。

花 (2015/04/09 古鷹山)

 温帯の林縁やヤブ、明るい林内などに自生し、樹高は20~60cmです。身近に最もよく見られるキイチゴの1つです。

花 (2015/04/23 極楽寺山)

 名前の由来は、丈が低く草のように見えることから付けられました。

葉 (2017/10/14 鬼が城山)

 花の付かない枝は大型の羽状複葉ですが、花の付く枝は小型の三出複葉が多く見られます。小葉は1~2対です。 葉の両面や葉柄、枝に毛が多いことが特徴で、表面はフサフサした手触りがします。葉の縁は細かい重鋸歯があります。 地下茎でよく増え、温かい場所では冬でも葉が残り、半常緑となります。

実 (2018/05/12 田方)

 果実は直径約1cmの球形で、5月頃赤く熟し、食べられ美味です。 花が咲いたかと思ったらすぐに果実がなるのでワセイチゴ(早稲苺)の別名があります。