クロガネモチ(黒鉄黐)(モチノキ科モチノキ属 常緑高木 雌雄異株)

                   
全国分布本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄
県内分布瀬戸内の島から沿岸部に自生

   広島県では島から沿岸部にかけて自生しますが,大部分は自生ではなく植栽か逸出です。
   淡い紫色をした小さい花は綺麗ですが、秋に真っ赤に熟す実も見事です。
   名前の由来:樹皮から鳥もちが採れ、葉柄や本年枝が紫色を帯びることから。  


雄花 (2012/05/30 古江)

 開花時期は5~6月で、葉腋に淡い紫がかった白色の花を付けます。沿岸から低山の照葉樹林に自生し、樹高は約20mになります。 ただし、広島市近隣で見られるものの大部分は真の自生ではなく植栽か逸出のようです。

雄花 (2012/05/27 市街)

実 (2013/12/08 古江)

 果実は直径5~8mmの球形で、11~12月に赤く熟します。果実は約1cmの果柄の先に散形状に多数付けます。

実 (2013/12/08 古江)

若い実 (2014/08/14 市街)

葉 (2014/07/01 市街)

 葉身長6~10cmの楕円形で、モチノキより一回り大きく、トウネズミモチやヤブツバキと同じサイズです。葉は革質で光沢があります。 葉柄や若枝がよく紫色を帯びることが特徴で、成木の葉は幅が広く、全縁です。 若木や幼木では、細い鋸歯のある葉が多く見られます。

新緑 (2014/07/01 市街)

全体 (2014/08/14 市街)

 寺社や人家に広く植栽され,しばしば大木があり、天然記念物に指定されている樹も多い。

樹皮 (2014/07/01 市街)

 灰白色で滑らかです。皮目があります。