全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生、沿岸部では稀 |
開花時期は6~7月で、枝先に散房花序をだし、小さな黄白色の花を密に付けます。 花の色はミズキが真っ白いのに対して、クマノミズキはミズキより少し黄色みを帯びています。 また、花期がミズキより1か月遅いことが差別化点です。
ミズキ同様枝ぶりは階層状の樹形になりますが、ミズキほどはっきりとした階段状ではありません。
低山地域から山地の林に自生し、樹高は10~18mになります。分布の中心は西日本ですが、東北地方まで自生しています。 全国どこでも見られる樹木ですが、雪国では少ない。
葉身長6~15cmの楕円形で、縁は全縁です。側脈が綺麗に並んで葉の先端まで伸びており、これはミズキ属の特徴です。 クマノミズキの葉や枝は対生しますが、ミズキは互生です。また、ミズキに比べて葉がやや細長いことや葉柄が短いことも差別化点です。
平和大通りに植栽されているクマノミズキはこの木だけです。丁度花が満開の時に撮影できました。
果実は直径約5mmの球形で、10~11月に黒く熟します。花序の枝は花期には緑色ですが、果実が熟す頃には枝が赤くなりよく目立ちます。 この写真はすでに多くの実が落ちた後の枝ですが、オレンジ色の枝がサンゴのようで綺麗です。
少し紫がっかた色に熟した実です。
まだ熟す前の実で少し赤く色付き始めています。
綺麗な黄色に黄葉します。
樹皮は灰色で縦に細かい筋が入っています。
冬芽は裸芽で黒く、ミズキの冬芽は鱗芽で冬に赤くなり、この点でも区別できます。